鉄分濃い目徘徊記

かわね路を徘徊しつつ、模型にしつつ、大井川の鐵路を応援しています!

C56-44の軌跡

NゲージでまずこのC56-44を制作したい...

 

ということで。

 

 

まずは実車について語ります。笑

 

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C56型は、全160両が製造された小型機関車です。

その扱い易さから、そのうち約90両が太平洋戦争でタイに出征されています。

44号機も、その中の1両でした。

その際、現地の車高限界に合わせてキャブ屋根や煙突などがカットされたり、軌道幅や連結器も違うので車輪・動輪や連結器も変更されたり、、、さらに44号機は、タイ現地組み立て第1号の機関車だそうで、その時に他の機関車の部品も多く流用しているようです。日本に帰国し大井川で復活する際には、再び日本式の走行装置にするためにC12から動輪などを提供されているので、ほんと、テセウスの船状態‪ですね‪w


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↑高さを抑えるために平たくカットされたキャブ屋根。太平洋戦争で出征しなかったC56は丸くなっている。

 

付け加えると、44号機は大井川へ来てから実は1度静態保存化されてるんです。ボイラーの老朽化により2003年から休車となり、部品取り用の機関車C12-208(現在はパーシーに化けてる)のボイラーを載せ替えたことで2007年に再復活しています。

つまり今のC56-44は、キャブやテンダーを除いて、動輪やボイラーなど多くはC12からの提供品なのです。

 

そして今...。再び危機が訪れております。2019年9月のジェームス号の運行を最後に、今なお休車中のC56-44。ボイラーの状態がよろしくないと聞きますが、おそらく台枠等も限界が来ているのでしょう。太平洋戦争を経て、大井川へ来てからも40年以上が経過していますし。

 

 

今の日本には本線営業運転可能なC56は存在しません。C56-160が引退し、44号機は唯一残されていた動態C56だったんですが、、、。

 


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↑2019年のジェームス号。

まさかこの時の運転がラストランなんてことにならないよね、、?

 

 

そんな中、つい最近になり大井川鐵道はC56-135の入線を決意しました。コレが、C56-44再々復活への鍵となるのか、それとも135号機自身が復活し44号機はこのまま終わってしまうのか。両方とも復活は、、お金も人員も足りてないでしょう。(まずそれが可能なら44を2年以上放置しないやろ、)

 

もうひとつ、数年前の話ですが、大鐵で静態保存中のC12-164が動態化に向けて動き出したというニュースがありました。今は音沙汰無しなので、可能性はかなり低いですが。

C56-44、C12-164、C56-135。どれが優先なのかな、、

 


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↑2022年2月に大井川鐵道へ譲渡されたC56-135。

現状C56型は、静態保存機ですらかなり貴重な存在。

 

 

今のところ大井川鐵道公式からC56-44についての言及は全く無いので、ほんとにどうなるか分からないです、今後の進展に注目です。

 

 

 

 

めちゃくちゃ長ったらしい文書になってしまった、、、

さて次からは早速Nゲージ編いきますかね。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。